明日の予報は流星嵐。

放課後のプレアデスのことだけ書くと言ったな。実はあれは嘘だ。更新はあまりしません。

研究室セミナーにおける発表を終えて:自身との対話

私は吐精した。ふいに寂しさに包まれて、私は思わずちんぽに向かって――其れが言葉を発する術を持たないことをすっかり忘れていたのであるが――廿余年に渡って一度も使ってやれなくてごめんなと語り掛けた。一瞬の時が流れた。ちんぽはゆっくりと、しかし確かな意志を持って其の先端を擡げた。

再び一瞬の間が在った。私は驚愕をたずさえ彼の先端にぽっかりと空いた空洞を見つめた。ともすれば吸い込まれそうな暗闇は彼自身の目であり耳でありそして口であるに相違なかった。私たちは無言のあいだあいだに詠嘆の言葉を投げあった。其れは幾星霜を経て再会した友が交わす言葉のようでもあり、また熟練の夫婦が日常の中で交わす会話のようでもあった。

三度一瞬の間が在った。ちんぽはゆっくりと自らの体を――宿主の意識とは無関係に、左右に揺り動かした。不思議な瞬間であった。時間だけが平等に、二人の間を流れていった。私は彼の潤んだ瞳を見つめた。私は身をかがめた。二人の距離が近くなった。彼の体温を感じた。私は指でそっと彼の涙を拭った。彼は緩やかに、彼自身の意識を宿主に還すように俯いた。私は指先に残る涙の雫でもって机上に感謝の言葉を綴った。ちんぽはもう動かなかった。項垂れているように見える其れは、しかしどこか微笑みを浮かべているようにも見え、其の瞬間私は私の心からいつの間にか寂しさが巣立って居たことを識ったのであった。