明日の予報は流星嵐。

放課後のプレアデスのことだけ書くと言ったな。実はあれは嘘だ。更新はあまりしません。

プレアデス星人からのメッセージ 神秘の文字に隠された秘密を紐解く

「地球の言葉は、必要ない。僕は、君の心に呼びかけている。教えてくれないか。君には僕がどんな風に見えているのか」(8話より プレアデス星人)

 

  2015年9月2日、ファン待望の書籍『放課後のプレアデス アートワークス』が発売した。

一迅社WEB | 既刊検索

本書はイラストギャラリーを始め、キャラクター設定・原案、イメージボード、背景美術、小物設定……などをふんだんに盛り込んだ一冊となっており、本書を読むことによって放課後のプレアデスの世界をより深く理解する事ができる。今回は、そんな様々な資料の中でも特に興味をそそられた「プレアデス文字」なるものについて書きたいと思う。

 

プレアデス文字とは

 プレアデス文字とは、作中に何度も登場する魔法陣などに記されている文字のことである。一見すると象形文字のようにも見える。アートワークスにおいて、このプレアデス文字とアルファベットとの対応表が掲載されていた。

f:id:jb62lh:20150921012453p:plain

 

実際のところ、これまでアニメ本編は何度も見ていたものの、プレアデス文字なるものについて意識したことは一度もなかった。アートワークスで初めてこれらの設定が明かされ、「そんなんあったのかよーーー!!」と思ってしまったというのが正直な感想である。

 

 さて、ではこのアルファベット対応表を参考に、アートワークスに掲載されていた魔法陣のイラストを用いて、そこに何が書かれていたのか解読していきたいと思う。ただし、スキャン環境がない中スマートフォンアプリなどを用いてイラストを取り込み、対応表片手にアレでもないコレでもないと唸りながらの解読となったため、正しく読めている保証はどこにもないということを予め申し上げておく。

あと、目がめっちゃ疲れたし解読後の作業も大変だったし二度とやりたくないというのが本音。

 

 

 

 

魔法陣

魔法陣①

 

f:id:jb62lh:20150921014312j:plainf:id:jb62lh:20150921023021p:plain

 

 (上が元画像、下がアルファベットに変換後の画像)

 これはOPアニメーションなどにも登場する形状の魔法陣。すばるたち5人によってつくり出されるもので、作中では見る機会が比較的多い魔法陣と言えるかもしれない。

 さて、肝心の内容だが、最も中心に近い部分に

「TABLE SOURCEOREM U COS FUNDOUB」

その1つ外側に

「0123456789」

星形の図形の辺にそって

「TS SYITSID HUSP HERO S」「VER SINKE THE 10 GEY OF

最も外側に位置する小さな円にそって

「OESSE」

と記されていた(ように見えた)。他にもプレアデス文字らしきものが記されている部分があったが、あまりにも小さく、判別不能だったため解読を断念した。興味があれば解読に挑戦してみてはいかがだろうか。また、画像を見てもらえば分かる通り、特定の文字列が何度も登場していることが特徴として挙げられる。TABLE.SOURCE,HEROなど、英単語が偶然によるものなのかどうかは不明。全体的に見ると意味を成さない単なる文字の羅列でしかないように感じる。

 

 

魔法陣②

 

f:id:jb62lh:20150921014645j:plainこの魔法陣にはプレアデス文字は記されていない。

 

 

魔法陣③

 

f:id:jb62lh:20150921014724j:plain

f:id:jb62lh:20150921014728p:plain

  魔法陣②の派生系のような形状をしたこの魔法陣には、

「OREM PSUM COMES FRED THE UNDOUB TABLE SOURCE.」

「0123456789」

 と記されている。魔法陣①と共通する文字列がいくつか浮かび上がって来るが、相変わらず意味はよくわからない。

 

 

魔法陣④

 

f:id:jb62lh:20150921014748j:plain

f:id:jb62lh:20150921014753p:plain

  魔法陣①に似た形状のこの魔法陣には、最も中心付近に

「ABCDEF」

この文字列を取り囲むように

「12345678」

更にそこから伸びる5本の腕のような部分全てに

 「OMST」

腕の先には先程と同様1~8までの数字が記されている。OMSTで検索したら、オムスク時間(ロシア第5標準時)なるものがヒットした。

オムスク時間 - Wikipedia

関連性は不明だがおそらく偶然によるものだろう。

 

 

魔法陣⑤

 

f:id:jb62lh:20150921014813j:plain

f:id:jb62lh:20150921193757p:plain

 菱型のようなこの魔法陣には、最も中心に近い位置に

「123465789」

その外側の円にもプレアデス文字が記されていたが、小さすぎたため解読できなかった。

辺にあたる部分には

「(T) IS A LONG ES」

頂点にはそれぞれ

「A」「B」「C」「D」 

と記されていた。A~Dを取り囲む円にもプレアデス文字が記されていたが、これまた小さすぎたため解読を断念。

 

 

魔法陣⑥

 

f:id:jb62lh:20150922000614j:plain

f:id:jb62lh:20150922000538p:plain

 歯車のような形状の魔法陣。 中心付近には

「TMEIEAPINTOEIEKTRONIKTYPESTTING」

「ITESOFTHEDORDIOKIASSIKALLIT」

三角形の辺にそって

「AMETC……ETUR」「ADIPIS……ELOR」「EMIPSU……IORSIT」(中央の円に隠されて一部解読不能)

外縁にそって

「PULARBELIEF」 

と記されていた。最外部の円にもプレアデス文字が記されていたが、文字のサイズが小さすぎたため解読不能

 

 

魔法陣⑦

 

f:id:jb62lh:20150921015044j:plain

f:id:jb62lh:20150921015055p:plain

 こちらも歯車のような形状をした魔法陣。 中心付近には

「X」「Y」「Z」

その外側にそれぞれ

「1」「2」

と記されていた。最外部の円にもプレアデス文字が記されていたが小さすぎたため……略。

 

 

魔法陣⑧

 

f:id:jb62lh:20150921015120j:plain

この魔法陣にはプレアデス文字は記されていない。

 

 以上、8つの魔法陣を見てきたが、文字の並びに一定の規則性は見られるものの、意味を成す配列にはなっていないように感じた。もっとも、これらの魔法陣が「魔法」によって形成されている以上、そこに記されている言葉を我々が理解できないのは当然なのかもしれないが。

ななこの部屋のタペストリ

「一人になっても、皆で一緒だった記憶は消えないんだ。思い出は、無くならない」(8話より ななこ)

 さて、ここまで8種の魔法陣について書いてきたが、アートワークスには魔法陣以外にもプレアデス文字が記されたものがもう一つ掲載されている。それがななこの部屋に飾ってあるタペストリーである。本書における説明によると、このタペストリーはプレアデス星人の暦だという。一見すると、文字数が魔法陣とは比べ物にならないほど多く、長期戦を覚悟していたが、解読を進めると、文字列に周期性や対称性が存在していることがわかったため、それほど大変な作業ではなかった。以下に解読結果を示す。

f:id:jb62lh:20150921015157j:plain

f:id:jb62lh:20150921222000p:plain

(下は元画像をエンハンス処理したうえでアルファベットに変換したもの)

 

 まずは中央に大きく描かれている円のような部分。中心から外側にむかって

「N PA IO ET TAB IKO MENT DGL NVAO ADOAL」

「K NE IN OO POY HET ONAK DSF UFPA JODAS」

「I AB AM RO IU UOS MAJU KAG LODY ASTRO」

という文字列が記されており、この文字列が3つで1セットとなって24分割された円を埋め尽くしていることが分かる。暦というくらいだから、24という数字はもしかしたら二十四節気を表しているのかもしれない。ところどころ単語のようなものが散見されるが、全体的に見るとこれも単なる文字の羅列にすぎないようだ。しかし、円の上部、茶色の文字で書かれた部分は

「MYSTERY OF THE UNIVERSE(宇宙の神秘)」

という1つの文章になっていた。

 次に、タペストリーの上部にある文字の集合部分を見てみる。ここには、

                                              ASFKASDFAKS129459ONAKAHETTAS

           ASDFKDGNJPAODFGAJPDOSEGVFASDOJFAOJFADOFGA

                                       DJDHFAISAMENNTAIKOGOHANNTABETAI

                                                             NATTOUGOHANNKIMUTIGOH

                                                                         ANNSISOGOHANNOYA

                                                                                           NNNKIEKAO

                                                                                                    AFJAID

                                                                                                          FNV

                                                                                                              N

と記されているが(タペストリー左上の文字群は上記の文字群の鏡像である)、驚くべきことにこの部分には下記の赤字で示すような文字列が隠れていた。

               ASFKASDFAKS129459ONAKAHETTAS

                                                                                           (お腹減った)

           ASDFKDGNJPAODFGAJPDOSEGVFASDOJFAOJFADOFGA

             DJDHFAISAMENNTAIKOGOHANNTABETAI

                          (明太子ご飯食べたい)

                    NATTOUGOHANNKIMUTIGOH

                             (納豆ご飯キムチご飯)

                     ANNSISOGOHANNOYA

                               (シソご飯)

                             NNNKIEKAO

                              AFJAID

                              FNV

                                N

解読中は対応表を見ながらアルファベットを当てはめていくのに精一杯で全く気が付かなかったのだが、文章になっていることが分かった瞬間、思わず声を上げてしまった。偶然にしては出来過ぎているように思えるし、この部分に関しては意図的に作られているのだろう。しかし、なんとも可愛らしい文章が浮かび上がってきたものである。制作スタッフのその時の気分をそのまま文章にしたのだろうか。「つらい」「早く帰りたい」などのネガティブな文章ではなく「お腹減った」「ご飯食べたい」とは……。……可愛い。

 また、タペストリー下部の文字群は、

 

A

KS12

9459ON

AKAHETTA

UOOHASHFPAA

AADFKSIJFIAJS

FASDFKDGNJPAODFG

AJPDOSJGVFASDOJFA

OJFADOFGANBIEZ

(上部の文字群と同様、タペストリー右下の文字群はこの文字群の鏡像である)

そしてここにも

A

KS12

9459ON

AKAHETTA

(お腹減った)

 

と書かれている。スタッフどんだけ腹減ってんの。

 

 最後に、タペストリー下部の7つの天体のようなものの下には、左から順に

「KARATEN(カラテン)」「MAHOU(魔法)」「URANAI(占い)」「KAGAKU(科学)」「HATUMEI(発明)」「SYOUJO(少女)」「MIRAI(未来)」

と記されていた。カラテンだけよく分からなかったので調べたところ、どうやら麻雀用語らしい。他の6つの単語と比較すると、どうも1つだけ浮いているような気がしないでもないため、この部分に関しては合っているかあまり自信がない。

 

 

解読を終えて

 

 以上、魔法陣8つとタペストリーに記された文字をなんとか自分なりに解読してみたわけだが、はじめはまさに文字を一つ一つ対応表と照らし合わせながら読み進めるという地味な作業であった。しかし、作業を続けているうちに、対応表を見ずともプレアデス文字を読むことができるようになり、なんとも不思議な感覚を味わうことが出来た。暇つぶし程度に始めただけだが、制作スタッフの細かい部分へのこだわりを発見することが出来、また一段と放課後のプレアデスという作品に対する思いが深まった。ただ、何度も言うようだが細かい作業が多かったため、もう当分はプレアデス文字の解読などしたくないというのが本音。おまけにお腹も減ったことだし、早いとこご飯を食べようと思う。愛すべきプレアデススタッフに思いを馳せながら。